晴れの日キッズ突撃隊
お米の様子を見に行きました。
5月15日の田植えから約2ヶ月半、今日はけいとくん、いっちゃん、めいちゃん、あちゅくんの
4名で植えた苗の様子を見に来ました。機械で植えた周りの苗と見比べながら、「思ったよりは真っ直ぐだよね」と満足気です。
「あんなにオタマジャクシいたのに、カエルはどこにいったの?」と、やっと捕まえたカエルを手に素朴な疑問。さて、どこに行っちゃったんでしょう。きっと伸びた稲に隠れて、「あ、あの時の元気な子どもたちだ!」ってこっそり見ているんですよ。
田んぼのあぜ道に大きなドローンがスタンバイ。苗の病気を防ぐため、カメムシ用の薬剤を散布するのを見せてもらいました。ドローンパイロットの操作で田んぼの上を行ったり来たり。晴れの日キッズ突撃隊も一緒になってあぜ道をダッシュで行ったり来たり・・・で、息が切れました。「ドローンは疲れないからね」との佐々木社長の言葉に納得です。パイロットの操作で一度飛べば、その航路を記憶するので、2回目からはコースを指定するだけで操作不要なのだそうです。すごい!
高ライスセンターでは乾燥調整施設や農業機械を見学しました。
刈り取った籾(もみ)をこの機械で水分量15%まで乾燥させます。それを冷ましてから籾摺り(籾殻を除いて玄米にする作業)をして、計量、出荷となります。高ライスセンターでは刈り取りに約半月、乾燥機械は1ヶ月回り続けるそうです。そうしてようやく、私たちが「いただきます」って出来るんですね。
倉庫のなかには農業機械がズラリ!アニメでよく見るロボットみたいに、変形しそうな姿がかっこいい!みんなで乗せてもらいました。いつもより視線が高くなって、これで黄金色の田んぼを走ったら気持ちいいだろうなぁ。刈り取りしながら籾の水分量や食味がわかるコンバインもありました。ここから会社のパソコンにデータを飛ばすのだそうです。ロボットが農業を手伝ってくれると、農作業もやりやすくなりますね。
次回はいよいよ稲刈り。みんなで「いただきます!」するのが楽しみです。
教えて!佐々木社長
私たちのお米、元気に育っていますか?
いっちゃん:私たちが植えた稲は元気に育っていますか?
社長:すごく元気に育っています。機械で田植えした稲よりも生育がいいみたいです。あと1週間くらいすれば穂が出るので、それが育ったらあとは刈り取りするだけです。
けいと:最近大雨が降りましたが、大変なことはありますか?
社長:この頃はゲリラ豪雨がどーっと降るのね。お米を育てるのに大切なのは水管理。田んぼの水が多くなり過ぎても、少なくても困るので、あまり降ると水管理が大変になるかな。被害はなかったですよ。
あちゅ:稲刈りはいつ頃ですか?
社長:稲刈りが始まるのは毎年9月15日頃です。みんなの稲は一番最後に植えた稲だから、9月下旬頃の刈り取りになると思います。
めい:ドローンのほかに農業を手伝ってくれるロボットはいますか?
社長:ドローンは作業効率を上げるのに便利です。そのほかには自動操舵のトラクターや、直進をキープする田植え機があります。あとは稲刈りをしながら食味や水分量がわかるコンバインもありますよ。
いっちゃん:南相馬の「天のつぶ」は、今年も美味しく出来そうですか?
社長:「天のつぶ」を日本一美味しいお米に仕上げようと頑張っています。ですから、すごく美味しい米になると思います。
これからの農業には
パソコンや機械の知識も大事!
特定農業法人 有限会社 高ライスセンター
代表取締役 佐々木 教喜 さん
●高ライスセンターはどういった会社ですか?
平成14年に(有)高ライスセンターとして法人化して20年。作付面積230haのうち180haほどを高齢化などで農業を辞めた方々から借りて、米、麦、大豆を育てています。南相馬市全体はほ場整備が進んでいて、集落ごとに担い手を作っているそうですから、ほかと比べて荒廃する農地は少ないと思います。
●会社で農業をやるのに大切なのはどんなことですか?
これまで農業をやったことがない人が入社してくるので、米、麦、大豆を作るそれぞれの技術をしっかり覚えて貰うことが大切ですね。ほかの仕事も同じですが、「このくらいでいいだろう」という仕事をされては困ります。
●今日はドローンや新しい農業機械を見せていただきました。こういったものがあると、若い人も農業を始めやすくなるでしょうか。
これからはますます農業のAI化が進んでいきます。農産物を作る技術も大切ですが、パソコンを自由に使えたり、機械の設定が出来る人材が農業にも求められるようになると思います。