晴れの日キッズ突撃隊
福島のお米「天のつぶ」の
田植えに挑戦!!
雲の合い間から薄日が射す5月15日、中村藩相馬氏の氏神として代々崇拝され、相馬野馬追の時には、中ノ郷(原町区)騎馬会の出陣式が行われる相馬太田神社の周囲に広がる田んぼで、晴れの日キッズ突撃隊が、おそろいのツナギに身を包んで田植えに挑戦しました。
この日参加したのは、小学校2年生から高校1年生までの6人とnappoさん。この田んぼを管理する、有限会社 高ライスセンターの佐々木社長から田植えのやり方を伺い、さっそく約15cmほどに育った苗を持って、長靴姿で田んぼへGO!最初は恐る恐るでしたが、慣れてくると笑い声と悲鳴(笑)が響き渡ります。長靴では足が泥から抜けなくなり、結局裸足になって、何ともいえない泥の感触を楽しみました。淡々と植えていく子もいれば、お約束で尻もちをついて泥だらけになる子も。
この田んぼは、冬も田んぼに水を張っているので、毎年200~300羽の白鳥が越冬することでも知られる豊かな環境です。田植えも終わりに近づくと、「アメンボがいっぱいいる!」と大はしゃぎ。みんなで植えた苗が大きく育って、収穫できる日が楽しみですね。
お米ってどうやって育てるの? 佐々木社長に突撃!!
リナ:今日植えたのは何という品種ですか?
社長:福島県の奨励品種「天のつぶ」です。9月初めに稲刈りが出来る早稲で、食味的には大変美味しいです。いっぱい食べてくださいね。
リツ:お米づくりで大変なことは何ですか?
社長:どの行程も手間がかかるけど、これからは水管理。四六時中水の様子を見て回って、水を入れたり止めたりします。
イッチャン:これからはどんな作業がありますか?
社長:いっぱいあります。まずは水をきちっとかけること。除草剤で雑草を取り除いて、肥料もあげて、穂が出る頃になるとカメムシが付くから、虫の消毒もありますね。あとは中干しなど、生育時期に応じて水を入れたり引いたりします。そしてあとは稲刈りが待っています。
コノミ:南相馬でできたお米はどうですか?
社長:美味しいです。日本一です。食べてみるとわかりますよ。
メイ:私たちに出来ることは何ですか?
社長:今ね、日本人がお米を食べる量が減ってるんですよ。だから朝昼晩と三食ご飯を食べて欲しいですね。パンだけに頼らないで、お米を食べてね。よろしくね。
リョウマ:どのくらいの田んぼでお米を作っているのですか?
社長:今年は120haにお米を作付けしています。そのほかに麦と大豆を作っているので、全体で220~230haを栽培しています。この後ろにある田んぼ1枚が1haです。
一同:えーっ⁉
リョウマ:ということは、これが120枚⁉ すごく広いんですね。
社長:うちは栽培方法が変わってまして、乾田直播が70ha、田植えをやるのが50haくらい。だから田植えはまだまだ続くんですよ。
高校1年生
リナさん
中学1年生
コノミさん
小学4年生
イチハさん
高校1年生
ミツホさん
小学2年生
メイさん
中学2年生
リョーマさん
会社組織で安定した農業を自社栽培の小麦から6次化商品も
特定農業法人 有限会社 高ライスセンター
代表取締役 佐々木 教喜 さん
●県内でも有数の大規模営農の会社だとお聞きしました。
有限会社高ライスセンターとして法人化したのが平成14年。当初は20~30ha規模でしたが、現在は高齢化などで農業を辞めた方々から農地を180haほどお借りして、全部で230ha。そこで米と麦と大豆をやっております。
●今日は子どもたちに田植えに参加して貰っていかがでしたか?
農業の面白さを感じて貰えたらいいですね。農業をやる人が減っているので、「将来やってみてもいいな」と少しでも興味を持って貰えれば、すごくありがたいです。
●会社として、安定した経営のためにやっていることは。
自動操舵のトラクターや直播の出来る田植え機を導入したり、ドローンで農薬や除草剤を散布するスマート農業に取り組んでいます。
また法人化と同時に、6次化商品として、ここで作っている小麦「きぬあずま」を100%使用した「多珂うどん」を発売しました。市内のスーパーや道の駅、高速のサービスエリア、ネット通販でも取り扱っています。コシがあって大変美味しいと評判ですので、ぜひ味わってみてください。